全米女子プロゴルフ選手権って、過去に日本人が優勝したことのある大会なんですよ。
それ以来日本人の優勝者はいなかったんですが、2019年の全英女子オープンで、渋野日向子選手が実に42年ぶりにメジャー大会で優勝しましたね(日本人として2人目)。
実は2018年に も、この全米女子プロゴルフ選手権で日本の選手が勝つチャンスもあったんです。確かにチャンスだけだったので、全然大きくは取り上げられませんでしたけれど。
そんな全米女子プロゴルフ選手権を見ていきましょう。
全米女子プロゴルフ選手権ってどんな大会?
全米女子プロゴルフ選手権(Women's PGA Championship)は、第1回大会は1955年に開催されている、1946年にから続く全米女子オープンに次ぐ歴史ある大会となります。
2020年の大会で第66回になります。
主催は、全米プロゴルフ協会(PGA of America)と全米女子プロゴルフ協会(LPGA)との共催になります(2014年までは全米女子プロゴルフ協会の単独の主催だった)。
毎年開催コースは変わります。大会名もスポンサーの関係で変化しています。
2014年まで全米女子プロゴルフ協会(LPGA)単独の主催だったので、大会名もLPGA Championshipになっているのが、分かりますね。
- 1955~1970 LPGA Championship
- 1971~1972 Eve-LPGA Championship
- 1973~1986 LPGA Championship
- 1987~1993 Mazda LPGA Championship
- 1994~2000 McDonald's LPGA Championship
- 2001~2003 McDonald's LPGA Championship presented by AIG
- 2004~2009 McDonald's LPGA Championship presented by Coca-Cola
- 2010 LPGA Championship presented by Wegmans
- 2011~2014 Wegmans LPGA Championship
- 2015~ KPMG Women's PGA Championship
2020年は6月25日から28日に、アメリカのペンシルベニア州、アロニミンクゴルフクラブ(Newtown Square, Pennsylvania,U.S. Aronimink Golf Club)で開かれます。
この大会で唯一、日本の樋口久子選手が優勝しています。1977年の第23回大会ですね。
2019年に42年ぶりに全英女子オープンで渋野日向子選手がメジャー優勝を果たして、これで日本人のメジャーチャンピオンは2人ということになります。
残念ながら、日本人男子でメジャー大会に勝った選手はいません。(2020年3月現在)今後に期待ですね。
実は2018年の全米女子プロゴルフ選手権でも、惜しいところで優勝を逃していたんですよ。
全米女子プロゴルフ選手権プレーオフで散る
全米女子プロゴルフ選手権2018年の大会。
6月28日〜7月1日にアメリカイリノイ州キルディアのケインパーレイクスゴルフクラブ パー72(Kildeer, Illinois,U.S. Kemper Lakes Golf Club)で開催されました。
この大会で畑岡奈紗選手は、最終日に2イーグル、5バーディー、1ボギーの8アンダーの猛チャージで(通算10アンダーの278)、首位と9打差を追いつき、プレーオフに持ち込んだんです。
相手は、朴城炫(パク ソンヒョン Sung Hyun Park)と柳簫然(ユ ソヨン So Yeon Ryu)(ともに韓国)の2人。
しかし1ホール目で畑岡奈紗選手はパー、相手2人はバーディーだったので、この時点で脱落。残念!
優勝は2ホール目でもバーディーを奪った朴城炫(パク ソンヒョン Sung Hyun Park)選手が優勝となりました。
あと一歩のところでした。惜しかった。
でも3日目終了時点で順位は23位、首位と9打差。それを追いついてのプレーオフですから、すごいですね。
2020年現在で21歳。まだまだ若いですから、今後どんどん勝っていってもらいたいものですね。
全米女子プロゴルフ選手権2018年 プレイオフ
全米女子プロゴルフ選手権2020年の開催コースは、アメリカのペンシルベニア州、アロニミンクゴルフクラブ(Newtown Square, Pennsylvania,U.S. Aronimink Golf Club)で開催されます。
アロニミンクゴルフクラブといえば、メジャー大会でみれば、過去には2003年に全米プロシニアゴルフ選手権であるシニアのメジャー大会が開かれています。
また2026年の全米プロゴルフ選手権(第108回)の会場に選ばれています。
あとメジャーではないですが、2018年では、プレーオフシリーズ第3戦のBMW選手権の会場でした。
ではどんなコースなのか見ていきましょう。
アロニミンクゴルフクラブ
アロニミンクゴルフクラブ
(Aronimink Golf Club)
OUT 3,563Yards Par35
IN 3,704Yards OPar35
TOTAL 7,267Yards Par70
出典 : ShotNavi
1H 434Yards Par4
Apache(アパッチ)
打ち上げのわずかに左ドッグレッグのパー4。グリーンは右から左傾斜の2段グリーン。 なお、このコースはホールごとにコース設計家の名匠ドナルド ロス(Donald James Ross)によって名前がつけられています。
出典 : ShotNavi
2H 413Yards Par4
Pueblo(プエブロ)
左ドッグレッグのパー4。フェアウェイは傾斜があり、ティーショットが鍵。
出典 : ShotNavi
3H 455Yards Par4
Navajo(ナバホ)
やや左ドッグレッグのパー4。フェアウェイ左側のバンカーは避けたいホール。グリーンが難しい。
出典 : ShotNavi
4H 457Yards Par4
Seminole(セミノール)
距離の長いパー4。グリーン右手前の深いバンカーに注意。
出典 : ShotNavi
5H 159Yards Par3
Mohawk(モーホーク)
距離の短いパー3。手前と両サイドがバンカーにかこまれているので、グリーン中央を狙うのが安全。
出典 : ShotNavi
6H 402Yards Par4
Comanche(コマンチ)
右ドッグレッグのパー4。グリーンは落とし所が難しい。
出典 : ShotNavi
7H 396Yards Par4
Shawnee(ショーニー)
右ドッグレッグのパー4。バーディーを取りたいホール。
出典 : ShotNavi
8H 242Yards Par3
Sitting bull(シッティング ブル)
距離の長いパー3。グリーンは左から右に傾斜がある。パーで上がれば上出来のホール。
出典 : ShotNavi
9H 605Yards Par5
Kickapoo(キカプー)
このコース上で2つしかないパー5のひとつ。グリーンは比較的易しいので、バーディーは必須。
出典 : ShotNavi
10H 444Yards Par4
Cherokee(キェロキー)
フェアウェイが狭いパー4。グリーン左手前に池がある。
出典 : ShotNavi
11H 425Yards Par4
Kiowea(カイオワ)
景観が美しいパー4。グリーンが難しく、スリーパットも覚悟しないといけません
出典 : ShotNavi
12H 466Yards Par4
Saginaw(サジノー)
ティーショットが打ち下ろしのパー4。セカンドからグリーンまでは打ち上げとなっている。
出典 : ShotNavi
13H 385Yards Par4
Blackfoot(ブラックフット)
距離の短いパー4。ティーショットはドライバーを使わない選手が多い。
出典 : ShotNavi
14H 221Yards Par3
Iraquois(イロコイ)
距離の長いパー3。クラブ選択が重要。
出典 : ShotNavi
15H 515Yards Par4
Lenape(レナペ)
距離の長いパー4。難易度は高くない。グリーンは平坦。
出典 : ShotNavi
16H 556Yards Par5
Sioux(スー)
このコース2つ目のパー5。グリーンを狙うには、高い玉で攻めないとボールが止まらない。
出典 : ShotNavi
17H 229Yards Par3
Seneca(セネカ)
打ち下ろしのパー3。グリーン手間に池が広がっている。
出典 : ShotNavi
18H 463Yards Par4
Aronimink(アロニミンク )
最終ホールのパー4。フェアウェイバンカーは避けたいホール。セカンドは打ち上げになる。
アロニミンクゴルフクラブ
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まとめ
さて今回は、どんな戦いを見せてくれるでしょうか?やはりメジャー大会となれば注目しますし、応援もより熱が入るのではないでしょうか?
- 全米女子プロゴルフ選手権、第1回大会は1955年。2020年の大会が第66回になる。
- 全米プロゴルフ協会(PGA of America)と全米女子プロゴルフ協会(LPGA)との共催 (2014年までは全米女子プロゴルフ協会の単独の主催だった)
- 2020年は6月25日から28日に、アメリカのペンシルベニア州、アロニミンクゴルフクラブ(Newtown Square, Pennsylvania,U.S. Aronimink Golf Club)で開かれる。
- 大会名もスポンサーの関係で変化している。
- 1977年の第23回大会で、樋口久子選手が優勝している。
- 全米女子プロゴルフ選手権2018年の大会、最終日9打差を追いつき、プレーオフに。しかし、惜しくも敗れる。
しかし、2018年の大会は惜しかった。
プレーオフで敗れたとはいえ、最終日に首位と9打差でスタートし、8アンダーを出しましたからね。
畑岡奈紗選手本人からすれば、十分に満足したラウンドだったと思います。
今後に期待ですね。