全英女子オープンも男子の伝統ある全英オープンのイメージがかぶりますが、実は歴史は浅いということをご存知でしたか?
2019年には、全英女子オープンで、日本中を興奮のるつぼと化した(大げさ?)渋野日向子選手の日本人として42年ぶりの優勝がありましたね。
実はそれ以前にも日本人が優勝していたことがあるんですよ。
そんな全英女子オープンについてみていきましょう。
全英女子オープンって伝統のある大会のようだけど?
全英女子オープン(Women's British Open)って、男子の全英オープンのイメージで、同じく伝統ある大会なんだろうなと思って言いました。
実は第1回が1976年、メジャー大会になったのは2001年の大会からなんです。
男子は1860年からですから、随分と新しい大会なんだということが分かると思います。
主催はゴルフの総本山、R&Aロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)です。
開催は毎年8月。2020年の大会で第44回となります。
2020年の開催コースは、スコットランドのロイヤルトゥルーンゴルフクラブになります。
なおこの全英女子オープン、過去に日本人が優勝しているんですよ。
1984年の第8回大会で岡本綾子選手が優勝しています。でもメジャー前の大会なんですよね。メジャーは2001年からですから。
大会名もスポンサーによって変化しています。
1987年から2006年までは、『ウィータビックス全英女子オープン』、2007年から2018年までは、『全英リコー女子オープン』、2019年からは、『AIG全英女子オープン』となっています。
こんな全英女子オープンですが、2019年に突然現れた新鋭が快挙を成し遂げたんです。
全英女子オープン初出場初優勝!
2019年の全英女子オープン(第43回大会)に初出場ながら優勝した選手、みなさん今ではよくご存知だと思いますが、渋野日向子選手ですね。
当時は誰一人知らない、と言えば大げさかもしれませんが、それこそ無名の選手でした。
それもそのはず、2018年にプロテスト(2度目の挑戦で)を受かったばかりの新人なんですから。
全英女子オープンへも、出場資格が決まる大会で4位に入り、賞金ランキングが8位から3位となり、見事逆転で出場権を獲得したわけなんです。(1位から5位までが出場権獲得)
そんな新人さんが世界のメジャー大会で勝つなんて、誰が想像しましたか?
当初の目標は予選突破でしたが、初日2位、2日目も2位、3日目は2打差の単独首位と、えー!まじか!という感じで見ていましたね。
このまま優勝してくれたらいいけど、まあ無理だろうなあとわたしは内心思っていました。プレッシャーも出てくるだろうし、何しろ世界が相手ですからそうたやすくことは運ばないだろうと。
それでも最終日、期待しつつ観戦しておりました。
3番で4パットのダブルボギーを叩いた時点で、あー!やっぱり優勝はダメか!とそう思ってしまいました。
その後通常なら崩れる選手が多いと思いますが、渋野選手は崩れることなく、前半は2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1オーバー。なんとか踏みとどまっておりました。
そして後半、ここからが彼女の本領発揮。
17番まで4バーディー、ノーボギーで最終ホールへ。
パーならプレーオフ。バーディーで優勝という局面で、見事6〜7mのパットをカップの向こうの壁に当てる強気のパットで見事優勝!
興奮は最高潮でしたね。いやー、驚きました。まさかまさかですよ。あの樋口久子選手以来、なんと42年ぶりの日本人メジャー優勝!おめでとうございます。
全く緊張することなく(実際は分かりませんが、少なくともテレビ越しにはそう感じた)、世界の強豪を前に堂々とプレーする姿は立派でしたね。
本当におめでとうございます。遅ればせながら、お祝い申し上げます。今後の活躍も期待しております。
当時のことが蘇ってきて興奮してきてしまった(笑)
では落ち着いて、2020年の開催コースを見ていきましょう。
全英女子オープンの開催コースはどこ?
2020年の全英女子オープンの開催コースは、スコットランドのロイヤルトゥルーンゴルフクラブ オールドコース(Scotland,Royal Troon Golf Club Old Course)になります。
男子ではお馴染みのコースですが、実は女子としては初開催となります。
ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ オールドコース
ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ オールドコース
(Royal Troon Golf Club Old Course)
OUT 3,445Yarda Par36
IN 3,745Yarda Par35
TOTAL 7,190Yarda Par71
出典 : ShotNavi
1H 367Yarda Par4
Seal(シール)
ほぼまっすぐなパー4。フェアウェイ両脇にあるバンカー群に注意。またグリーン周りにも5つのバンカーがあり、気が抜けない。
出典 : ShotNavi
2H 390Yarda Par4
Black Rock(ブラックロック)
グリーンまでまっすぐなパー4。ティーイングエリアから250ヤード地点3つのバンカーがある。風がフォローならば越していけるが、女子の場合はバンカー手前からの攻めになるかも。
出典 : ShotNavi
3H 377Yarda Par4
Gyaws(ジャウズ)
まっすぐなパー4。フェアウェイを小川(バーン)が通っている。ティーイングエリアから280ヤード地点。ここは小川の手前からが順当か。
出典 : ShotNavi
4H 555Yarda Par5
Dunure(ダヌアー)
軽い右ドッグレッグのパー5。フェアウェイの右に1つ、その先に左側に2つのバンカー が曲者。
出典 : ShotNavi
5H 209Yarda Par3
Greenan(グリーナン)
グリーン周りに4つのバンカーがあるパー3。風の影響を受けやすい。グリーンは難しい。
出典 : ShotNavi
6H 601Yarda Par5
Turnberry(ターンベリー)
距離の長いバー5。フェアウェイ左右にあるバンカーに注意。グリーンは縦に細長い。
出典 : ShotNavi
7H 401Yarda Par4
Tel-el-Kebir(テル アル ケビール)
右ドッグレッグのパー4。フェアウェイ両サイドのバンカー攻略が鍵。
出典 : ShotNavi
8H 123Yarda Par3
Postage Stamp(ポステージ・スタンプ)
グリーンが小さいパー3。グリーン周りは深いバンカーに囲まれている。風が吹くと難易度が上がる。
出典 : ShotNavi
9H 422Yarda Par4
The Monk(ザ モンク)
右ドッグレッグのパー4。フェアウェイ左側にある2つのバンカーは避けたい。
出典 : ShotNavi
10H 451Yarda Par4
Sandhills(サンドヒルズ)
風の影響で難易度の増すパー4。きっちりフェアウェイをキープしたい。
出典 : ShotNavi
11H 482Yarda Par4
The Railway(ザ レールウエー)
横を鉄道が通っているパー4。もちろん右サイドはOB。元々はパー5のため、パーも難しい。
出典 : ShotNavi
12H 430Yarda Par4
The Fox(ザ フォックス)
やや右にドッグレッグしたパー4。フェアウェイは狭い。グリーン右前のバンカーに注意。
出典 : ShotNavi
13H 473Yarda Par4
Burmah(ビルマ)
やや右ドッグレッグのパー4。風の影響を受けるが、しっかりとフェアウェイをキープしたい。
出典 : ShotNavi
14H 178Yarda Par3
Alton(アルトン)
風の読みが難しいパー3。クラブ選びが鍵。
出典 : ShotNavi
15H 499Yarda Par4
Crosbie(クロスビー)
もっとも距離のあるパー4。左右のフェアウェイバンカーに注意。グリーン手前にも3つバンカーがある。
出典 : ShotNavi
16H 554Yarda Par5
Well(ウェル)
3番ホールの小川(バーン)がこのホールにも続いているパー5。ティーイングエリアから280ヤード地点にある。このホールも女子は小川の手前からの攻めが順当か。
出典 : ShotNavi
17H 220Yarda Par3
Rabbit(ラビット)
距離の長いパー3。グリーン手間のバンカー群に注意。風の読みが鍵。
出典 : ShotNavi
18H 458Yarda Par4
Craigend(クレイグエンド)
バンカーが多いパー4。グリーンは大きいが、奥に行けばすぐOBとなるため、気が抜けない。
ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ
まとめ
男子の全英オープンのイメージで女子の大会も見ていましたが、まだまだ歴史は浅かったんですね。日本人もどんどん世界で活躍してほしいと思っています。
- 全英女子オープン(Women's British Open)は第1回が1976年ですが、メジャー大会となったのは、2001年から。
- 主催はゴルフの総本山R&A、開催は毎年8月。
- メジャー前の大会ではあるが、1984年の第8回大会で岡本綾子選手が優勝している。
- スポンサーによって、大会名が変化している。
- 全英女子オープンといえば、2019年の第43回大会で、渋野日向子選手が日本人として42年ぶりに優勝している。
- 2020年の開催コースは、スコットランドのロイヤルトゥルーンゴルフクラブ オールドコースで、男子の全英オープンではお馴染みのコースだが、女子としては初開催となる。
2019年は大興奮の全英女子オープンでしたが、今回はどんな戦いが待っているのでしょうか?期待したいと思います。