ゴルフ全米オープンって、4大メジャー大会のひとつですが、賞金総額がヤバかった!?
開催コースの特徴は?
何かと厳しすぎるセッティングに不満続出!?
全米オープンってどんな大会?
全米オープンは、正式名を全米オープン選手権(U.S. Open Championship)と言って、ゴルフ4大メジャー大会のひとつになります。
全米プロゴルフ協会Professional Golfers'Association of America、PGA of America、(PGA)ではなく、アメリカのゴルフ競技団体である全米ゴルフ協会United States Golf Association(USGA)が主催なんです。
毎年6月中旬に行われています。
第1回大会は1895年。2020年の大会で第120回目になります。
賞金総額がなんと世界最高額のゴルフトーナメントなんです。賞金総額が1250万ドルで、優勝すれば賞金が225万ドル。
えーといくらだ?日本円で2億4千万円ぐらいだなあ。すごいなあ。日本だと優勝して最高で4000万円ですね。
メジャー大会でなくでも通常の大会でさえ優勝すれば1億円以上もらえるし、規模が違いますね、世界は。
賞金はビッグだし、歴史もある大会ですが、何かと問題のある大会みたいなんですよ。
全米オープン厳しいセッティングに不満続出!?
全米オープンといえば、厳しいセッティングで有名(狭いフェアウェイ、深いラフ、硬く速いグリーン)だし、これまでも色々と問題や選手たちからの不満がある大会なんですよね。
例えば、2018年3日目、13番グリーン上で、P ミケルソンがパットして外したボールを小走りに追いかけて、まだ動いているのに打ち返した。
2016年最終日、5番グリーン上で、D ジョンソンがパットしようと構えた時にボールが動いたと申告。そのままプレーとなったがホールアウト後に1打罰となった。
選手たちからは、以下のような発言が上がっています。
「難しくてもフェアなコースなら、どんなに厳しい戦いになろうとも喜んで挑む。でも、プレー不可能なコース、グッドショットやグッドパットがまったく報われないアンフェアなコースに挑もうとは思わない」
「今後は全米オープンをボイコットしようと考えた」
トッププロ「総ボイコット」危機直面「全米オープン」底深き問題 風の向こう側(48)より引用
「あのときは、ポアナ芝のグリーンがスポンジみたいに柔らかくなり、グリーン面にはスパイクマークやボールマーク、あらゆる穴や跡ができ、それなのにあの(高速)スピードに設定されていて、もはやパットするのは不可能だった」
「USGAのコース設定にはフラストレーションが溜まる。米PGAツアーが1年中、素晴らしいコース設定をしているからこそ、(その対比で)USGAの酷さが露呈している。もはや全米オープンは僕らが望むものから乖離してしまっている。もう僕らにはどうしようもない感じだ」
「USGAがティの位置を日々動かすコース設定はまったく理解できない」
「全米オープンは、昔は耐え忍んでプレーするコースだったけど、今はトリッキーなコースに変わってしまっている。(2015年の)チェンバーズ・ベイはその典型だった」
ミケルソンの行為も、全米オープン(USGA)に対する抗議行動だったのかもしれません。でもわたしは、プロとして決して許される行為だとは思いませんが。
こうしてみてみると、全米オープン主催の全米ゴルフ協会(USGA)に問題があるとみるのが妥当な気がしますね。
せっかくのメジャー大会なのに、今後の両者間の歩み寄りに期待するしかなさそうですね。
さて、気を取り直して、開催コースを見ていきましょう。
全米オープンの開催コースはどこ?
2020年の全米オープンの開催コースは、アメリカニューヨーク州のママロネック(Mamaroneck, New York)のウイングドフットゴルフクラブのウェストコース(Winged Foot Golf Club West Course)になります。
このコースは過去に、1929年 1959年 1974年 1984年 2006年と開催されていて、2020年で6回目の開催になるんです。
ちなみに1997年には、全米プロ選手権も開催されています。
さて、今回はどんなドラマが待っているのでしょうか?楽しみだー!ここで、少しコースを紹介したいと思います。
ウイングドフットゴルフクラブウェストコース
ウイングドフットゴルフクラブのウェストコース
(Winged Foot Golf Club West Course)
OUT 3,699Yards Par35
IN 3,727Yards Par35
TOTAL 7,426Yards Par70
出典 : ShotNavi
1H 451Yards Par4
(Genesis)
緩やかな左ドッグレッグのパー4。フェアウェイは狭い。グリーンは左右がバンカーに挟まれている。1974年の全米オープンの初日、ジャック•ニクラスがこのホールで4パットしている。
出典 : ShotNavi
2H 475Yards Par4
(Elm)
軽い右ドッグレッグのパー4。グリーン手前にある左右のバンカーは要注意。グリーン左奥の林も厄介。
出典 : ShotNavi
3H 243Yards Par3
(Pinnacle)
距離のあるパー3。グリーン左右にバンカー有り。1959年の全米オープンで勝利したビリー•キャスパーは、4日間ともグリーンの手前に刻んで、寄せてパーセーブしてことで有名。
出典 : ShotNavi
4H 461Yards Par4
(Sound View)
少し左にドッグレッグしたパー4。緩やかな打ち下ろしのホール。砲台グリーンの手前左右にバンカーあり。
出典 : ShotNavi
5H 516Yards Par5
( Long Lane)
最初のパー5。グリーンはバンカーに囲まれているが、バーディーが狙えるホール。
出典 : ShotNavi
6H 321Yards Par4
(El)
距離が短いパー4。このホールもバーディーがほしい。グリーン手前左右にバンカー有り。
出典 : ShotNavi
7H 167Yards Par3
(Babe-in-the-Woods)
バーディーがほしいパー3。このホールのバンカーは、このコースで一番深い。
出典 : ShotNavi
8H 493Yards Par4
(Arena)
やや右ドッグレッグのパー4。砲台グリーンの左右はバンカー。セカンドの正確性が必要。
出典 : ShotNavi
9H 572Yards Par4
(Meadow)
距離の長いパー4。元々はパー5ですが、メジャー大会のためにパー4となっている。よって最も難しいホールと言える。
出典 : ShotNavi
10H 194Yards Par3
(Pulpit)
グリーン左右に深いバンカーのあるパー3。グリーンも傾斜がきつく、グリーンを外すと寄せるのが厄介。
出典 : ShotNavi
11H 384Yards Par4
(Billows)
まっすぐなパー4。フェアウェイは狭い。グリーン左手前と右にバンカー有り。このホールもバーディーがほしい。
出典 : ShotNavi
12H 633Yards Par5
(Cape)
600ヤードを超える長いパー5。左ドッグレッグのホール。
出典 : ShotNavi
13H 219Yards Par3
(White Mule)
距離のあるパー3。グリーン左と右に2つのバンカー有り。グリーンは傾斜とコブのためラインが読みづらい。
出典 : ShotNavi
14H 452Yards Par4
(Shamrock)
左ドッグレッグのパー4。砲台グリーンの周りは3つのバンカーと木々に囲まれている。
出典 : ShotNavi
15H 426Yards Par4
(Pyramids)
セカンドがクリーク越えになるパー4。グリーン左右には深いバンカー有り。
出典 : ShotNavi
16H 490Yards Par4
(Hells-Bells)
左ドッグレッグのパー4。通常はパー5だが、全米オープンではパー4になる。グリーンは左右のバンカーと手前にもバンカーがある。
出典 : ShotNavi
17H 469Yards Par4
(Well-Well)
右ドッグレッグのパー4。狭いグリーンは左右にバンカーに挟まれている。
出典 : ShotNavi
18H 460Yards Par4
(Revelations)
左ドッグレッグのパー4。グリーン左に2つのバンカー。右は深いラフがある。
少しでもコースに予備知識があると、テレビで観戦したときの面白さは確実に上がりますよ。
ウイングドフットゴルフクラブのウェストコース
まとめ
何かと問題のある全米オープンですが、100年以上も続く伝統ある大会なんですから、ボイコットなんて言わず、お互い仲良くやってもらいたいものですね。
- 全米オープンは、正式名は全米オープン選手権(U.S. Open Championship)ゴルフ4大メジャー大会のひとつ。毎年6月の中旬に開催される。全米ゴルフ協会(USGA)が主催。賞金総額が世界最高額の大会。
- 全米オープンは厳しいセッティングで有名ですが、その厳しさゆえ選手から『アンフェア』だとの声が上がっている。主催であるUSGAと選手間の歩み寄りに期待したい。
- 全米オープンの開催コースは、毎年違います。2020年はアメリカニューヨーク州 ママロネックにあるウイングドフットゴルフクラブのウェストコースになります。
バーディー合戦の試合も面白いですが、トッププロたちが苦しむ姿も見てみたい。でも、それが選手たちが口にする『プレー不可能』な難しさなら確かに公平性に欠けますよね。
さて、今回の大会はどんな展開になるのでしょうか?わたしたちはワクワクするゴルフが見たいんです。ゴルフファンを悲しませるようなことにならないことを祈ります。